せっかく頑張ってTOEICの自己ベストを更新したのに、結局実践で使える気がしなくて、「英語が得意!」って言いきれないんだよね。
TOEICも大切だけど、たしかに英語で仕事をする場合、「英語を話せること」も求められるよね。
でも学校でスピーキングの授業は無かったし、そもそもどんな練習をしたらいいかよくわからないと思う。
私も学生時代、ネイティブとの会話で一言も喋れないという経験を何度もしました。
そんな私でも、海外赴任をした際には一切通訳に頼らず、直接ローカルメンバーとコミュニケーションを取りながら仕事ができるようになりました。
それを実現できたのは、以下の3つの練習を実践したからです。
- (英語・日本語問わず)モノマネをする。
- シャドーイングをする。
- 英語の日記を書いて、音読する。
これらの練習は1日10分あればできるので、隙間時間をうまく活用したい方や、最小限の勉強時間で最大の成果を得たいという方にもオススメです!
スピーキング力を伸ばす練習法3選
ここからはスピーキング力を伸ばす練習法3選について、それぞれ詳しく解説していきます。
- (英語・日本語問わず)モノマネをする。
- シャドーイングをする。
- 英語の日記を書き、音読する。
練習法①:(英語・日本語問わず)モノマネをする
言語を習得するもっとも基本的な方法は、誰かのマネをすることです。
子供が言葉を覚えるときも親や周囲の人をよく観察していて、話し方までそっくりになることがありますよね。
モノマネの目的は、他人の特徴を捉えるスキルを身に付け、さらにそれを自身で再現できるようになることです。
そのため、英語だけでなく日本語を話す人のモノマネでもOKです。
モノマネを行う際のポイントは以下の通りです。
- モノマネ芸人のモノマネを見る。
- 音の発生源に注目する。
- 口の動きだけでなく表情を観察する。
モノマネ芸人のモノマネを見る
モノマネ芸人の方は特徴を大げさに表現していることがあり、初心者の方でもその特徴がとらえやすくなっています。
特徴を掴むことに慣れてきたら、あまりモノマネされていない有名人や、友人・家族、同僚や学校の先生などモノマネする対象を変えていきましょう。
特徴を掴むことが難しくなるため、より観察力が鍛えられ、結果英語のスピーキング力向上にもそのスキルを生かすことができるようになります。
音の発生源に注目する
おなかから声を出しているのか、鼻にひっかかったような声なのか、それとも喉から出している声なのか。
音の発生源を見つけることで発声方法を明確にでき、飛躍的にモノマネのクオリティを上げることができます。
実は日本語と違い、英語は音の発生源が喉周辺になっています。
そのため、うまく発声ができると日本語よりも声が少し低くなるんです。
英語の特徴を掴むのは少し難しいため、まずは日本語でのモノマネで相手の特徴を捉える練習をしましょう!
口の動きだけでなく表情を観察する
スピーキングのための観察というとどうしても口の動きばかり気にしてしまいますが、実は表情の観察も重要です。
理由は、表情によっても声の出し方が変わるからです。
逆に言うと、表情をマネできるようになると、自然と声の出し方も習得できるようになるということです。
声のトーンが上がるときに眉毛は上がっているのか、下がっているのか。
何か不思議そうに話しているとき、目線はどこに向いているのか。
是非表情も観察して、モノマネのクオリティを上げていきましょう!
練習法②:シャドーイングをする
シャドーイングを行うことで、モノマネによって習得した発声の特徴だけでなく、話すスピードや抑揚、間の取り方などを学ぶことができます。
シャドーイングを行う際のポイントは以下の通りです。
- イヤホンをつけて行う。
- 文章を見ながら行う。
イヤホンをつけて行う
スピーキングを上達させるためには、手本に対して自分はどこがどう違っているのかを把握することが大切です。
イヤホンをつけると手本となる音声に集中できるだけでなく、シャドーイングしている自分の声が非常に聞き取りやすくなるため、自身の課題を正確に把握できるようになります。
文章を見ながら行う
英語には隣同士の音がくっつくリンキングや、音が発音されないリダクションなどがあり、聞き取った音を文字に落とし込むのが難しいケースがあります。
文章を見ながらシャドーイングを行うことで“書き言葉”と”話し言葉”をスムーズに紐づけることができ、スピーキング力向上のスピードを格段に上げることができます。
練習法③:英語の日記を書き、音読する
意外かもしれませんが、英語の日記を書くこともスピーキング力を向上させる有効な手段の一つです。
さらに、その日記を音読することで効果を高めることができます。
この練習法を実施するにあたって、留意すべきポイントは下記の通りです。
- 文法の正しさを気にしない。
- 文章一つあたりを短くする。
- 音読時、発音しづらい単語が無いか確認する。
文法の正しさを気にしない
英語に限らず、ネイティブも自分たちの言語を100%正しい文法で話しているわけではありません。
正しい文法を習得することよりも、今回ご紹介する練習法を少しでも長く継続することのほうがもっと大切ですので、文法はあまり意識せずに日記を書いて音読していきましょう!
文章一つあたりを短くする
文章が長くなればなるほど、複雑になる文章構成を考えながら話すことになってしまいます。
また、文法を間違えないようにと慎重になりすぎたり、自分自身が何を話しているのか分からなくなってしまったりします。
普段から日記で文章を短くする練習をしておくことで、スピーキングを行う際にもテンポよく話すことができるようになります。
音読時、発音しづらい単語が無いか確認する
「単語の意味も知っている。スペルも知っている。でも発音できない。」という単語を使っていても、スピーキング力はなかなか向上していきません。
もちろんそうした単語を発音できるように努力するのは素晴らしいことですが、少しでも早くスピーキング力を向上させたいのであれば、自分の発音しやすい単語を使って文章を考えることのほうが重要です。
毎日日記を音読することで、自分の発音しやすいと単語や言い回しの特徴に気付けるようになります。
特徴に気付いた後は、なるべく発音しやすい文章を書くようにしましょう。
そうすることで頭の中で常に発音しやすい文章を考える癖がつき、スピーキングをする際にも自信をもって話すことができるようになります。
まとめ
今回は、1日たった10分でできるスピーキング力を伸ばす練習法をご紹介しました。
スピーキングは、誰かとコミュニケーションを取るための手段の一つです。
あくまで手段の一つではありますが、スピーキング力の向上はより密度の高いコミュニケーションを生み、さらにそれがチームメンバーとの信頼関係を強固にし、最終的には大きなビジネスの成果を生むことにも繋がります。
まずは毎日、1日10分から練習をやってみましょう。
そして、習慣づいた後は1日の練習時間を増やしたり、苦手な発音の克服にチャレンジしたりして、スピーキング力向上のスピードを加速させていきましょう!